春になってストーブを片付けるとき、ポリタンクの底に残った灯油をどうすればいいか、手が止まりませんか。
和歌山市に引っ越してきた人が最初につまずくのがこれです。紙や布にしみこませれば燃やせるごみに出せる、という話をどこかで見た覚えがあって、でも本当にそれでいいのか確信が持てない。実際、和歌山市のルールは「しみこませて出す」ではありません。
結論は3行です。和歌山市では灯油を家庭ごみとして収集していません。市公式のごみ分別サイトで「市で収集・処理できないもの」に灯油が挙げられています。購入した販売店や商品の取扱店等に相談するか、専門の処理業者に依頼するのが市の案内です。青岸ストックヤードへの自己搬入でも、受け入れ品目の一覧に灯油は入っていません。市公式サイトは、引き取ってもらえるかどうかは青岸ストックヤード(073-435-5560)に問い合わせるよう案内しています。
この記事では、灯油の正しい相談先、天ぷら油との決定的な違い、空になったポリ容器の扱い、そして絶対にやってはいけない処分方法を順番に整理します。
この記事は2026年10月10日時点の和歌山市公式サイトの情報に基づいています。制度は変わるため、最新は公式でご確認ください。

地元民のひとこと:和歌山市のごみルールでいちばん誤解が多いのが「油はしみこませれば燃やせるごみ」という覚え方です。これは天ぷら油(廃食用油)の話で、灯油にはあてはまりません。同じ「油」でも、片方は台所のごみ、もう片方は市が手を出せない引火性の危険物。春の片付けのときに一緒くたにして出してしまう人が毎年いるので、そこだけは分けて覚えてください。
まず結論:和歌山市は灯油を収集していない
和歌山市のごみ分別サイト「リリクル」には、ごみの分け方・出し方のなかに市で収集・処理できないものというページがあります。五十音順に品目が並んでいて、【た】の行に灯油が入っています。つまり和歌山市では、灯油は一般ごみでも粗大ごみでも資源でもなく、「市の収集・処理の対象外」という扱いです。
このページに書かれている案内は次の一文です。
次のものは、購入した販売店や商品の取扱店等に相談するか、専門の処理業者に依頼してください。
灯油を持っていく先は、ごみの集積所でもクリーンセンターでもなく、買った店か、油類を扱える専門の業者だということです。理由は単純で、灯油には引火性があり、収集車のなかで他のごみと混ざって圧縮されたり、処理施設で加熱されたりすると事故につながるからです。収集作業員の安全の問題でもあるので、ここは例外を作ってもらえない部分と考えてください。
同じページには、灯油と並んで次の品目も掲載されています。油やガス、火に関わるものはまとめて対象外になっている、と頭に入れておくと迷いません。
| 品目 | 和歌山市での扱い | 案内されている処分方法 |
|---|---|---|
| 灯油 | 市で収集・処理できないもの | 購入した販売店や商品の取扱店等に相談、または専門の処理業者に依頼 |
| 機械油類 | 市で収集・処理できないもの | 同上 |
| シンナー・ペンキ | 市で収集・処理できないもの | 同上 |
| 塗料 | 市で収集・処理できないもの | 同上 |
| バッテリー(自動車・二輪車用) | 市で収集・処理できないもの | 同上 |
| 消火器 | 市で収集・処理できないもの | 同上 |
なお、この一覧に掲載されている品目は50品目以上あります。ただし一覧の末尾には「これらは例であり、全てを表記しているものではありません。引き取り可能かについては、青岸ストックヤード(073-435-5560)にお問合せください」という注記があり、載っていない品目もあります。灯油以外にも処分に困っているものがある場合は、自己判断で袋に入れる前に一覧を一度眺めておくほうが早いです。
残った灯油をどうするか:相談先の順番
市が案内しているのは「販売店・取扱店」と「専門の処理業者」の二択です。生活の実感に置き換えると、次の順番で当たるのが現実的です。
- 買った店に電話して、引き取ってもらえるか聞く。ホームセンター、ガソリンスタンド、燃料店など、その灯油を買った店が第一候補です。市の案内がまさにこれです。
- 取扱店に相談する。買った店が分からない、閉店した、という場合は、灯油を扱っている近所の燃料店やガソリンスタンドに「少量の残り灯油を引き取ってもらえますか」と確認します。
- 専門の処理業者に依頼する。店で断られた場合はこちらです。業者を探すときは、和歌山市の一般廃棄物収集運搬許可業者一覧のように、市が公開している情報から確認してください。
電話をかけるときは、量(ポリタンク何本・だいたい何リットル)と状態(去年のものか、水や異物が入っていないか)を先に伝えると話が早く進みます。引き取りの可否や費用は店ごとの判断で、和歌山市の公式サイトには金額の記載がありません。この記事でも金額は書きません。無料で引き取ってくれる店もあれば、有料のところも、そもそも引き取らないところもあります。電話で確かめてください。
無許可の「不用品回収」をうたう業者に渡すのは避けてください。油類は不法投棄や不適正処理が起きやすく、出した側が責任を問われることもあります。市が許可を出している業者かどうかを確認する、という一点だけは守る価値があります。

天ぷら油とは扱いが違う:ここが最大の誤解
和歌山市のごみの分け方(ごみと資源の種類別)を見ると、一般ごみの例に「廃食用油等(固めるか紙や布にしみこませたもの)」が挙げられています。これは食用油の話です。天ぷらやフライで使った油を凝固剤で固めたり、新聞紙に吸わせたりしてから一般ごみに出す、という家庭のやり方が、そのまま市のルールとして書かれているわけです。
一方の灯油は、同じサイトの別ページで「市で収集・処理できないもの」に分類されています。見た目が似た液体で、どちらも「油」と呼ばれるのに、行き先は正反対です。
| 種類 | 区分 | 出し方 |
|---|---|---|
| 廃食用油等(天ぷら油・サラダ油など) | 一般ごみ | 固めるか、紙や布にしみこませたものを一般ごみへ |
| 灯油 | 市で収集・処理できないもの | 販売店や取扱店等に相談、または専門の処理業者に依頼 |
「しみこませれば出せる」という記憶は、食用油の行だけに紐づけてください。灯油を新聞紙に吸わせて一般ごみの袋に入れる方法は、和歌山市の公式サイトには一切書かれていません。他の自治体のガイドで少量なら可とする例があっても、それはその自治体のルールです。和歌山市で暮らしているなら、和歌山市の案内に従うのが安全です。
やってはいけない処分方法
灯油の処分で事故や苦情につながりやすいのは、だいたい次のパターンです。どれも「早く片付けたい」気持ちから出てくるので、先に潰しておきます。
- 排水口・トイレ・側溝に流す。水質汚濁につながり、下水道や浄化槽の設備にも悪影響があります。川や海が近い和歌山市では、流した先が紀の川や和歌浦の海だと考えてみてください。
- 土にまく・庭に撒く。土壌に残り、植物が育たなくなります。雨で地下や水路に広がります。
- 紙や布にしみこませて一般ごみに出す。前章のとおり、市の案内にない方法です。収集車内で引火する危険があります。
- 燃やす。野外焼却は論外です。煙と臭いの苦情、火災のリスクが伴います。
- ポリタンクに入れたまま屋外に放置する。直射日光で劣化し、容器が変形して漏れます。放置された灯油は不法投棄として扱われ得ます。
- 「去年の灯油だから」とそのままストーブで使い切る。変質した灯油は不完全燃焼や故障の原因になります。使い切りで処分したいときは、器具の取扱説明書やメーカーの案内を先に確認してください。
結局のところ、灯油は「自分で何とかする」対象ではなく「店か業者に渡す」対象です。そこを割り切ると判断が速くなります。
青岸ストックヤードへの持ち込みはどうか
和歌山市にはごみの自己搬入の仕組みがあり、自分で施設まで運べば受け付けてもらえるごみがあります。ただし受け入れ品目の一覧に灯油は含まれていません。「持ち込みならいけるだろう」と車に積んで行く前に、市公式サイトが案内しているとおり青岸ストックヤード(073-435-5560)に電話で引き取り可能か確認してください。施設の受付や受け入れ品目は次のとおりです。
| 施設 | 住所 | 電話 | 受付日・時間 | 受け入れ |
|---|---|---|---|---|
| 青岸ストックヤード | 和歌山市湊1342-8 | 073-435-5560 | 月曜日~土曜日(祝日含む)9時~15時30分 | 一般ごみ・粗大ごみ・蛍光管等・がれき類・小型家電等・かん・びん・ペットボトル・紙・布 |
| 北事務所 | 和歌山市出島79-1 | 073-471-1503 | 月曜日~金曜日(祝日含む)9時~15時(電話連絡が必要) | 小型家電等・蛍光管等 |
| 西事務所 | 和歌山市土入325 | 073-453-0253 | 月曜日~金曜日(祝日含む)9時~15時(電話連絡が必要) | 小型家電等・蛍光管等 |
自己搬入にかかる手数料については、この記事の確認時点で公式ページに金額の記載を確認できませんでした。料金・持ち物の詳細は和歌山市のゴミ持ち込み|青岸ストックヤードの受付時間・料金・持ち物と公式ページを合わせて確認してください。いずれにしても、灯油そのものは受け入れ品目に挙げられていないため、市の案内どおりまず販売店・取扱店か専門の処理業者に相談するのが筋です。

空になったポリ容器(灯油タンク)はどうするか
中身の灯油を処分できたら、次は容器です。18リットルのポリタンクや、小さなポリ容器、金属製の携行缶などが残ります。
この点について、和歌山市の公式サイトでは「ポリ容器」「ポリタンク」という品目名での記載を、今回の確認では見つけられませんでした。「市で収集・処理できないもの」の一覧にも入っていません。一般ごみか粗大ごみかはサイズや材質で変わる可能性があるため、推測で書かずに要確認とします。片付ける前に廃棄物対策課(073-435-1352)に電話して、「灯油が入っていた空のポリタンク、18リットルのものを捨てたい」と伝えるのが確実です。
確認の電話をかける前に、次を手元にそろえておくと一度で済みます。
- 容器の材質(ポリエチレン製か、金属製の携行缶か)
- 容器の大きさ(18リットル、10リットルなど)と、おおよその辺の長さ
- 本数
- 中身を完全に空にできているか(残りがあるなら、まだ容器の話に進めません)
区分が分かったあとの出し方は、和歌山市のゴミ分別と出し方|区分一覧・収集日の調べ方、袋の種類は和歌山市の指定ゴミ袋|種類・レジ袋OKの条件・値段、粗大ごみ扱いになった場合は和歌山市の粗大ごみの出し方|申込方法・料金・回収日を見てください。
ストーブ本体・ポンプ・ファンヒーターは別扱い
灯油の処分とセットで出てくるのが器具の処分です。灯油を抜いた石油ストーブ・石油ファンヒーター本体は、灯油そのものとは別の品目として扱われます。大きさによって粗大ごみの個別収集の申し込みが必要になるので、粗大ごみの個別収集の申し込み方法を確認してください。出す前にタンクと受け皿の灯油を完全に抜いておくのが大前提です。少しでも残っていると、収集でも持ち込みでも断られる可能性があります。
電動の灯油ポンプは乾電池が入っていることが多いので、電池を外してから出します。電池やバッテリー類の扱いは和歌山市のモバイルバッテリー回収|膨張・破損品と拠点別の出し方も参考になります。スプレー缶やカセットボンベのように「中身を使い切る」必要があるものは和歌山市のスプレー缶の捨て方|中身・穴あけ・カセットボンベにまとめています。
| 担当課 | 和歌山市 廃棄物対策課 |
|---|---|
| 所在地 | 〒640-8511 和歌山市七番丁23番地 |
| 電話 | 073-435-1352(直通) |
| 受付時間 | 公式サイトに記載を確認できず(要確認) |
| 自己搬入先 | 青岸ストックヤード(和歌山市湊1342-8/073-435-5560/月曜日~土曜日(祝日含む)9時~15時30分) |
| 公式URL | 市で収集・処理できないもの(リリクル)/お問い合せ |
| 確認日 | 2026年10月10日 |
よくある質問
和歌山市で灯油を一般ごみの袋に入れて出せますか?
出せません。和歌山市のごみ分別サイトでは、灯油は「市で収集・処理できないもの」に挙げられています。購入した販売店や商品の取扱店等に相談するか、専門の処理業者に依頼してください。
少量なら新聞紙にしみこませて燃やせるごみに出してもいいですか?
和歌山市の公式サイトにその方法の案内はありません。「固めるか紙や布にしみこませたもの」と書かれているのは廃食用油等(天ぷら油など)で、灯油は対象外です。量が少なくても販売店や取扱店等に相談してください。
青岸ストックヤードに持ち込めますか?
自己搬入の受け入れ品目に灯油は含まれていません。青岸ストックヤードが受け付けているのは一般ごみ・粗大ごみ・蛍光管等・がれき類・小型家電等・かん・びん・ペットボトル・紙・布です。なお市公式サイトは、引き取り可能かどうかは青岸ストックヤード(073-435-5560)に問い合わせるよう案内しています。
空になったポリタンクはどの区分になりますか?
今回の確認では、和歌山市の公式サイトでポリ容器・ポリタンクの区分の記載を確認できませんでした。材質・大きさ・本数を手元に用意して、廃棄物対策課(073-435-1352)に確認してください。
ガソリンや混合油も灯油と同じ扱いですか?
和歌山市の「市で収集・処理できないもの」には、灯油のほかに機械油類・シンナー・ペンキ・塗料が挙げられています。ガソリンなど個別の品名については今回の確認では記載を確かめられなかったため、廃棄物対策課に確認してください。いずれにしても引火性のある液体を家庭ごみに出すことはできません。
引き取りにいくらかかりますか?
和歌山市の公式サイトに灯油の引き取り費用の記載はありません。販売店・取扱店・処理業者ごとに異なるため、電話で量を伝えて確認してください。
まとめ
和歌山市では灯油を家庭ごみとして収集していません。買った販売店や取扱店に相談するか、専門の処理業者に依頼する、これが市の案内です。
天ぷら油の「固める・しみこませる」は食用油のルールで、灯油には使えません。流す・まく・燃やす・放置するのはすべて避けてください。
空になったポリ容器の区分と自己搬入の手数料は公式で確認できなかった部分です。廃棄物対策課(073-435-1352)に電話で確かめてから動くのが、結局いちばん早い片付け方です。
この記事は2026年10月10日時点の和歌山市公式サイトの情報に基づいています。制度は変わるため、最新は公式でご確認ください。




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