「あのCMの歌、なんやったっけ」。和歌山で育った人なら、ふとした瞬間に頭の中でスーパーのCMソングが流れ出した経験があるはずです。
県外に出てから「岩谷自動車のCM知ってる?」と聞いて、まったく通じずに寂しくなった人もいるでしょう。和歌山のローカルCMは、県民にとって方言と同じくらい「ここでしか通じない共通言語」です。
実は和歌山は、県内に民放テレビ局がテレビ和歌山ひとつしかない土地です。だからこそ、地元企業のCMが同じ枠で何年も流れ続け、独特の「濃さ」が育ちました。
この記事では、和歌山ローカルCMの定番7本、平成の懐かしい迷作、県民あるある、観光客が旅先で楽しむ視点、そして今すぐ見返す方法までをまとめます。最後まで読むと、帰省の食卓や同窓会で盛り上がるネタが確実に増えます。
和歌山ローカルCMが「濃い」理由|テレビ和歌山という土壌
和歌山のローカルCMが他県より印象に残りやすいのは、県内唯一の民放局であるテレビ和歌山に地元企業のCMが集中するためです。

和歌山県は大阪の放送局の電波も受信できるエリアですが、県内向けの番組とCMを流す民放はテレビ和歌山だけです。全国ネットの大型CMがほとんど流れない分、スーパー・自動車販売店・建設会社・ホテルなど、地元企業のCMが同じ枠を長年占め続けます。
その結果、次のような現象が起こります。
- 同じCMを子どもの頃から大人になるまで見続けるので、歌もナレーションも体に染み込む
- 制作費を抑えた静止画やナレーションだけのCMが多く、かえって強烈に記憶に残る
- 県民の共通体験になり、「あるある」として語り継がれる
ローカルCMの面白さは、映像の派手さではなく「何度も、何年も、同じものを見る」という積み重ねが生み出したものです。開局年や放送エリアの詳細は、テレビ和歌山の会社案内ページでご確認ください。
和歌山ローカルCMの定番7選|県民なら口ずさめる名作
ここでは、世代を問わず県民の記憶に残っている定番CMを7本紹介します。県民同士の会話でまず名前が挙がるのは、この顔ぶれです。

松源のCMソング|和歌山県民なら誰でも歌える
和歌山を中心に展開するスーパー「松源(マツゲン)」のCMソングは、県民であれば世代を問わず口ずさめる代表格です。買い物の場面を明るく歌い上げるメロディが、夕方の番組の合間に繰り返し流れてきました。時代に合わせてアレンジや映像が刷新されており、「昔の松源の歌」と「今の松源の歌」で世代がわかるのも和歌山あるあるのひとつです。
オークワ「あなたの街のオークワ」|買い物帰りに流れる定番
和歌山市に本社を置くスーパー「オークワ」のCMも、松源と並ぶ双璧です。「あなたの街のオークワ」というフレーズとCMソングは、公式サイトからもCM動画へ案内があるほど企業の顔になっています。詳しくはオークワ公式サイトをご覧ください。松源派かオークワ派かで、住んでいる地域や家庭の習慣が透けて見えるのが面白いところです。
岩谷自動車「これは故障ではありません」|真っ黒画面の伝説CM
和歌山ローカルCMを語るうえで外せないのが、自動車販売店「岩谷自動車」のCMです。画面が真っ黒なまま「これは故障ではありません」というテロップが数秒続き、その後に社名と電話番号が表示されるという、極限まで削ぎ落とした構成が有名です。初めて見た人はテレビの不調を疑い、慣れた県民は「来た来た」とニヤリとする。この温度差こそ、ローカルCMの醍醐味です。
フレックス「Water、例えば水」|迷フレーズの裏にあった本気
1990年代に放送された和歌山市のフレックス・スポーツクラブのCMは、「Water、例えば水」という独特のナレーションで語り継がれています。ラジオ関西の取材記事によると、この一言はプールに導入した高性能のろ過設備をアピールするために生まれたものでした。当時はホテルのような高級感のあるフィットネス施設が和歌山では珍しく、水質へのこだわりを前面に出した結果、県民の記憶に残る迷フレーズになったのです。詳細はラジオ関西トピックスの記事で読めます。
湊組グループ「ここがHOME TOWN」|地元建設会社の歌うCM
建設業を中心とする湊組グループのCMは、地元を歌い上げるタイプの代表です。企業サイトには歴代テレビCMを紹介するページがあり、過去の作品を公式に見返すことができます。ローカルCMを企業自らアーカイブしている例は貴重です。
JAグループ和歌山|特産品を歌で覚えさせる
みかんや柿など和歌山の特産品を扱うJAグループのCMは、キャッチーな掛け声とともに農産物をアピールする作風で知られています。子どもがまねをして覚えるタイプのCMで、旬の時期になると流れる頻度が増えるため、「このCMが流れたら柿の季節」という季節感まで県民に刷り込まれています。
森下食品|麺の食感を擬音で伝える
和歌山の食品メーカー森下食品のうどんCMは、麺の食感を擬音で繰り返す耳に残る作りです。家庭の食卓とテレビが直結していた時代の、素朴で効果的なローカルCMの典型といえます。
懐かしい和歌山ローカルCM|平成の迷作・伝説枠
定番に加えて、放送当時を知る世代が「懐かしい」と声をそろえるCMがあります。ここからは、県民の記憶をもとに語り継がれている迷作枠です。

| CM | 覚えられているポイント |
|---|---|
| 坂井家起こし | 「平屋を2階建てに」という断面図の静止画がほぼ動かない |
| 阪和自動車 | 和歌山弁で「高く買こうて」と呼びかける買取アピール |
| 理容室フォーユー | 「ころもしな」「ぼっきんこ」など和歌山弁を並べるだけの構成 |
| 自動車学校のトレーラー免許 | 「とろうらー」という和歌山弁の語尾を活かした語呂合わせ |
| 紀三井寺はやし・古賀の井などのホテル | お風呂に落ちる、真心付きなど、宿の温かさを笑いで伝える |
| 黒潮市場・とれとれ市場 | マグロや海鮮を勢いのある掛け声で売り込む観光型CM |
これらのCMに共通するのは、方言をそのまま使う、映像を動かさない、掛け声を繰り返すという「低予算を武器に変える発想」です。放送時期や現在の放送状況は個々に異なるため、懐かしんで語る際は「昔流れていた」という前提でお楽しみください。
方言ネタのCMをより楽しみたい方は、和歌山弁一覧や和歌山弁クイズで語彙を仕入れてから見返すと、笑いどころが倍増します。
和歌山ローカルCMあるある|県民が思わずうなずく瞬間
ローカルCMは見るだけでなく、県民の行動や会話にも影響を与えています。代表的なあるあるを挙げます。

- スーパーの店内で無意識に歌っている。松源やオークワの店内で、CMソングが頭の中で再生されるのは日常です。
- 県外の友人に「これは故障ではありません」を説明しても伝わらない。映像を見せないと面白さが理解されず、和歌山県民同士でしか盛り上がれません。
- 帰省した瞬間にテレビ和歌山のCMで「帰ってきた」と実感する。関東や大阪の番組にはない空気感が、帰省の合図になります。
- 同じCMを何年も見続けているので、微妙なリニューアルにすぐ気づく。「松源の歌、変わった?」は県民の間で定期的に話題になります。
- CMの電話番号やフレーズが、意味もなく口をついて出る。特に自動車販売店や不動産のCMは、ナレーションごと覚えている人が多いです。
こうしたネタは、和歌山あるある50選にも通じる県民文化そのものです。方言・食・交通と並んで、ローカルCMは「和歌山らしさ」を語る際の定番ジャンルになっています。
観光客も出会える和歌山ローカルCM|旅の楽しみ方
ローカルCMは県民だけのものではなく、旅行者にとっても和歌山の空気を感じるきっかけになります。宿のテレビでテレビ和歌山を付けてみるのが、いちばん手軽な楽しみ方です。

旅行者向けに、CMで見た場所を実際に訪ねる楽しみ方を整理しました。
- 黒潮市場(和歌山マリーナシティ)。マグロの解体ショーで知られる観光市場で、CMの勢いそのままの売り場を体感できます。回り方はマリーナシティ完全ガイドを参照してください。
- とれとれ市場(白浜)。南紀白浜の海鮮市場で、CMの掛け声を思い出しながら海の幸を選べます。
- アドベンチャーワールド(白浜)。関西圏で長く流れているCMソングは、和歌山外の人にもなじみがあります。割引や混雑対策はアドベンチャーワールド攻略ガイドにまとめています。
- 松源・オークワの店舗。お土産の梅干しやみかんジュースを地元スーパーで買うと安く済むうえ、CMで聞いた歌が店内で流れることもあります。和歌山お土産ランキングと合わせてどうぞ。
宿泊先でテレビ和歌山を見るときは、夕方から夜の県内ニュースの前後がローカルCMの多い時間帯です。番組表はテレビ和歌山公式サイトで確認できます。
和歌山ローカルCMを今見る方法|公式チャンネル・放送局
懐かしいCMは、企業やテレビ局が公式に公開しているものを中心に探すのが確実です。非公式の転載動画は削除されることが多く、権利面でも注意が必要です。

| 見る方法 | 内容 |
|---|---|
| テレビ和歌山の放送 | 県内で受信するのが最も自然な方法。現在流れているローカルCMをそのまま楽しめる |
| 企業の公式サイト | 湊組グループのように歴代CMを紹介するページを設けている企業がある。オークワも公式サイトからCM動画へ案内している |
| 企業の公式動画チャンネル | 近年のCMは企業自身が公式チャンネルで公開している場合が多い。企業名+CMで検索する |
| ラジオ局・新聞の取材記事 | フレックスの記事のように、CMの制作背景を当事者に取材した記事は一次情報として貴重 |
なお、放送が終了したCMや企業の現在の営業状況は、必ず各社の公式サイトで最新をご確認ください。この記事では放送年や店舗数など、公式に確認できない数値はあえて記載していません。
テレビ和歌山の基本情報
和歌山ローカルCMの発信源となる放送局の基本情報です。詳細は公式サイトの会社案内でご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 局名 | テレビ和歌山(WTV) |
| 種別 | 和歌山県を放送対象地域とする民間テレビ局 |
| 所在地 | 和歌山市(詳細は公式サイトの会社案内を要確認) |
| 開局年 | 要確認(公式サイトの会社概要) |
| CM放送の問い合わせ | 公式サイトのお問い合わせページから |
| 公式URL | https://www.tv-wakayama.co.jp/ |
周辺のおすすめ|ローカルCMと一緒に楽しむ和歌山ネタ
- 和歌山あるある50選:食・方言・交通の県民ネタを一気読み
- 和歌山弁一覧:CMに出てくる方言の意味を確認
- 和歌山弁クイズ30問:帰省や飲み会で出題できる
よくある質問
和歌山で一番有名なローカルCMは何ですか?
県民の間で最も名前が挙がるのは、真っ黒な画面に「これは故障ではありません」と表示される岩谷自動車のCMです。歌もので言えば、スーパー松源とオークワのCMソングが双璧です。
「Water、例えば水」のCMはどこの会社ですか?
和歌山市のフレックス・スポーツクラブが1990年代に放送したCMです。プールに導入した高性能のろ過設備をアピールするために生まれたフレーズだと、ラジオ関西の取材記事で紹介されています。
和歌山のローカルCMはなぜ多いのですか?
県内向けの民放テレビ局がテレビ和歌山ひとつしかなく、全国ネットの大型CMよりも地元企業のCMが同じ枠で長年流れ続けるためです。繰り返し見ることで県民の共通体験になっています。
懐かしい和歌山のローカルCMはどこで見られますか?
湊組グループのように公式サイトで歴代CMを紹介している企業や、企業の公式動画チャンネルで探すのが確実です。テレビ和歌山を県内で視聴すれば、現在放送中のローカルCMを楽しめます。
観光客が和歌山ローカルCMを楽しむ方法はありますか?
宿泊先でテレビ和歌山を付けて夕方から夜の県内ニュース前後を見るのが手軽です。黒潮市場やとれとれ市場、アドベンチャーワールドなど、CMで見た場所を実際に訪ねる楽しみ方もあります。
まとめ|和歌山ローカルCMは県民の共通言語
- 和歌山のローカルCMが濃いのは、県内唯一の民放テレビ和歌山に地元企業のCMが集中するため
- 定番は松源・オークワのCMソング、岩谷自動車「これは故障ではありません」、フレックス「Water、例えば水」
- 方言をそのまま使う、映像を動かさない、掛け声を繰り返す低予算CMが県民の記憶に残る
- 旅行者は宿でテレビ和歌山を見る、CMで見た市場やテーマパークを訪ねると楽しめる
- 放送年や現在の営業状況などの数値は各社公式サイトで最新を確認する
次に読むなら、和歌山あるある50選で県民ネタをさらに深掘りしてみてください。




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