DIYで余ったペンキの缶、どこに出せばいいか決めきれず、物置の奥にそのまま置いていませんか。塗った直後は「また使うかも」と思うのに、気づけば固まりかけて、缶の底に残ったまま。和歌山市に引っ越してきた人ほど「一般ごみ?かん?それとも粗大ごみ?」と迷いやすい品目です。
結論は次の3点です。
残ったペンキ(液体の塗料・シンナー)は、和歌山市では収集も持ち込みもできず、販売店などに相談します。
中身を空にした塗料缶は「粗大ごみ」、ペンキ缶のキャップは「一般ごみ」です。
ペンキのスプレー缶は使い切って「かん」の日に、ハケやローラーは「一般ごみ」の日に出します。
この記事では、和歌山市でペンキに関わる物を「中身」「容器」「道具」に分けて、区分・出し方・粗大ごみの申込と料金・持ち込み先・やりがちなNG例・よくある質問まで整理します。
この記事は2026年10月8日時点の和歌山市公式サイトの情報に基づいています。制度は変わるため、最新は公式でご確認ください。

いちばん多い勘違いは「缶だから『かん』の日でしょ」です。和歌山市の分別検索では、塗料缶は飲料缶と同じ「かん」ではなく「粗大ごみ」。しかも中身が残っていると粗大ごみでも引き取ってもらえません。まず中身を使い切れているか、次に缶・キャップ・道具を分ける、の順で確認すると迷いません。
まず「中身」と「容器」と「道具」を分けて考える
和歌山市が運営するごみ分別検索サイトリリクルネット(ごみ分別検索)では、ペンキまわりの品目がそれぞれ別の区分で登録されています。液体のペンキそのものは「不可」、空になった塗料缶は「粗大ごみ」、キャップは「一般ごみ」、スプレー缶は「かん」。ひとまとめに出すのではなく、手元の物を次の表に当てはめてください。
| 品目 | 和歌山市の区分 | 注意事項(公式の記載) |
|---|---|---|
| ペンキ(液体・残った塗料) | 不可 | 販売店などに相談してください |
| 塗料 | 不可 | 購入店などに相談してください |
| シンナー・ペンキ/シンナー類 | 不可 | 販売店や専門の処理業者へ相談してください |
| 塗料缶(中身を空にしたもの) | 粗大ごみ | 塗装業等、事業活動に伴うものは「不可」。中身が残っている場合は販売店に相談してください |
| ペンキ缶のキャップ | 一般ごみ | ― |
| ペンキのスプレー缶 | かん | 使い切ってから出してください |
| 一斗缶 | 粗大ごみ | 中身を空にして出してください |
| ニス | 一般ごみ | 何かにしみこませてから出してください。多量の場合は専門業者に問い合わせてください |
| ハケ | 一般ごみ | ― |
| ローラー(掃除・塗装用) | 一般ごみ/粗大ごみ | 30cmを超えるものは「粗大ごみ」へ |
ポイントは、ペンキと缶が「セット」ではないことです。液体が残っている状態では市の制度に乗らず、空になった缶だけが粗大ごみとして市の受け入れ対象になります。ニスだけは「何かにしみこませてから一般ごみ」と案内されていますが、これはニスの登録内容であって、ペンキには同じ案内がありません。ペンキを布に染み込ませて一般ごみに出す方法は、和歌山市の公式には書かれていないため、この記事でも勧めません。
残ったペンキ・シンナーは市で処理できない「排出禁止物」
和歌山市の青岸ストックヤードの受入基準には、条例で定める「排出禁止物」の一覧(別表1)があり、「有害性、危険性、又は引火性のある物」として、ガスボンベ類・消火器・灯油やガソリン等と並んで「ペンキ・シンナー」「機械油類(オイル等)」が挙げられています。つまり液体のペンキは、集積所に出せないだけでなく、自分で青岸ストックヤードへ持ち込むこともできません。
では誰に頼むのか。市が2026年4月1日に告示した令和8年度一般廃棄物処理実施計画(PDF)では、排出禁止物の処理方法を「排出者が一般廃棄物処分業許可業者、販売店、専門業者等に処理を依頼する」と定めています。分別検索でも、ペンキは「販売店などに相談」、塗料は「購入店などに相談」、シンナー類は「販売店や専門の処理業者へ相談」です。買ったホームセンターや塗料店に、残量と製品名を伝えて引き取りの可否を聞くのが最初の一歩になります。
缶の中に少しだけ残っている場合も同じです。分別検索の「塗料缶」には「中身が残っている場合は販売店に相談してください」と明記されており、残量の多い・少ないで線引きはされていません。「ほとんど空だから」と粗大ごみに出すと、収集側で確認されて残される可能性があります。

空になった塗料缶は「粗大ごみ」。申込方法と料金
中身を使い切った塗料缶は、和歌山市の分別検索で「粗大ごみ」に登録されています。粗大ごみは、市の粗大ごみ等の処分方法についてのとおり、「収集を依頼する」か「自己搬入する」かの2通りです。まず収集(個別収集)の流れを整理します。
- 申し込む:粗大ごみ受付センター 0570-666-202(ナビダイヤル)へ電話します。受付は月曜日〜金曜日(祝日除く)の午前8時30分〜午後4時。携帯電話やIP電話の定額制・無料通話を使っている人は、市の案内にある 073-426-8120 にかけます。インターネット受付(粗大ごみインターネット受付)は24時間使えますが、2021年4月1日以降に電話で受付したことのある人が対象で、初めての人はまず電話で申し込みます。
- 点数を確認する:1回に出せるのは原則2点から15点までです。塗料缶1個だけでは申し込めないため、他の粗大ごみとまとめるか、次の項目の自己搬入を選びます。
- 収集日を待つ:収集は原則、受付日の翌週以降で、地区によって収集日が異なります。申込時に収集日と場所を確認します。
- 当日出す:収集日当日の午前8時までに、受付時に打ち合わせた場所へ。品目ごとに「氏名」と「粗大ごみ」と書いた紙を貼って出します。缶は中身を空にしておきます。
| 項目 | 確認できた内容 |
|---|---|
| 対象 | 家具類、寝具類、楽器類、家電製品等で1辺の長さが30cmを超えるもの(分別検索で「粗大ごみ」と登録された品目を含む) |
| 申込先 | 粗大ごみ受付センター 0570-666-202/インターネット受付(条件あり) |
| 電話受付 | 月曜日〜金曜日(祝日除く)午前8時30分〜午後4時 |
| 1回の点数 | 原則2点〜15点 |
| 収集日 | 原則、受付日の翌週以降。地区ごとに異なる |
| 出す時刻 | 収集日当日の午前8時まで |
| 料金 | 一般家庭から出るごみを指定場所へ排出する場合・自己搬入ともに無料(令和7年4月時点の市の手数料表) |
料金について、和歌山市の令和7年度清掃事業概要(PDF)にあるごみ処理手数料表(令和7年4月)では、家庭系は「一般家庭から出るごみを指定場所へ排出する場合」も「自己搬入」も無料と記載されています。粗大ごみだからといって処理券やシールを買う制度は、この表には出てきません。一方、会社や商店の事業活動に伴うごみは有料で、塗装業など事業で使った塗料缶はそもそも「不可」です。
粗大ごみ全体の仕組みは、公開済みの和歌山市の粗大ごみの出し方でも整理しています。
自己搬入なら青岸ストックヤード。缶は可、液体は不可
「缶が1個だけ」「次の粗大ごみ収集まで待てない」という場合は、青岸ストックヤードへ自分で持ち込めます。市の案内で確認できた受入条件は次のとおりです。
| 項目 | 青岸ストックヤード |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山市湊1342-8 |
| 電話 | 073-435-5560 |
| 受入日 | 月曜日〜土曜日(祝日を含む)。日曜日は休み。年末年始は別途広報 |
| 受入時間 | 午前9時〜午後3時30分 |
| 持ち物 | 顔写真付きの本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等) |
| 条件 | 和歌山市内で発生した一般廃棄物で、排出者本人が持ち込む。品目ごとに分別し、中身を空にして搬入。袋に入れる場合は市の指定ごみ袋など透明・半透明の袋 |
| 料金 | 家庭系の自己搬入は無料(令和7年4月時点の手数料表) |
受入基準には「搬入物は可燃ごみ、小型家電、金属類、缶、紙類……等に分別してください(中身を空にして搬入してください。)」とあります。塗料缶は中身を空にした状態で、金属類・缶として分けて持ち込みます。ゴールデンウィークやお盆も上記の曜日・時間で受け入れていますが、年末年始の受入日は別途広報されるため、年末の大掃除で出す場合は事前に市のページを確認してください。
繰り返しになりますが、液体のペンキ・シンナーは排出禁止物のため、ストックヤードに持って行っても受け入れられません。搬入時には展開検査や発生場所の確認が行われることがあり、基準を満たさない物は持ち帰りになります。持ち込みの流れ全体は和歌山市のゴミ持ち込みガイドにまとめています。

スプレー缶・ハケ・ローラー・ニスの出し方
塗料缶以外の「ペンキまわり」は、通常の集積所収集で出せる物がほとんどです。和歌山市のごみ収集について(リリクルネット)と令和8年度実施計画で確認できた条件をまとめます。
| 品目 | 出す日 | 出し方 |
|---|---|---|
| ペンキのスプレー缶 | 「かん」の日(月2回) | 中身を使い切る。飲料用かんや金属類とは別の袋に入れる |
| ペンキ缶のキャップ | 「一般ごみ」の日(週2回) | 一般ごみの袋へ |
| ハケ | 「一般ごみ」の日(週2回) | 一般ごみの袋へ |
| ローラー(30cm以下) | 「一般ごみ」の日(週2回) | 30cmを超えるものは粗大ごみ |
| ニス | 「一般ごみ」の日(週2回) | 何かにしみこませてから。多量の場合は専門業者へ |
一般ごみ・かんは、品目ごとに「和歌山市指定ごみ袋(家庭用、半透明)」または「透明または半透明で10リットル〜15リットルの容量表示があるスーパー等のレジ袋」に入れ、口をしばって、前日からではなく収集日当日の午前8時までに決められた場所へ出します。一度に出せるごみ袋は5個程度までです。スプレー缶は事故の原因になるため、必ず中身を空にしてから「かん」の日に出す、と市も注意喚起しています。スプレー缶の細かな条件は和歌山市のスプレー缶の捨て方で、袋や区分の全体像は和歌山市のゴミ分別ガイドで確認できます。
地区ごとの収集曜日は、市のページからリンクされている地域別ごみ収集日程で住所から調べられます。一般ごみと資源の集積場所が異なる地区もあるため、引っ越し直後は場所もあわせて確認してください。
やりがちなNG例
- 中身が残った缶を粗大ごみに出す:塗料缶は「中身が残っている場合は販売店に相談」。残量があるうちは市の収集対象になりません。
- 液体のペンキを一般ごみの袋に入れる:ペンキ・シンナーは排出禁止物です。収集車や処理施設の事故につながるため、集積所には出せません。
- 塗料缶を「かん」の日に出す:飲料缶と同じ金属でも、分別検索上の区分は「粗大ごみ」です。
- スプレー缶を飲料缶と同じ袋に入れる:市は、飲料用かんや金属類とは別の袋に入れるよう定めています。
- 仕事で使った塗料缶を家庭ごみとして出す:塗装業等の事業活動に伴うものは「不可」。家庭用の制度は使えません。
- 液体のペンキをストックヤードへ持ち込む:受入基準の別表1に「ペンキ・シンナー」が明記されており、受け入れできません。
区分や残量の扱いで迷ったら
和歌山市の家庭から排出されるごみについてで最新の案内を確認し、廃棄物対策課 073-435-1352 に製品名と残量を伝えて相談できます。
| 担当 | 和歌山市 市民環境局 環境部 廃棄物対策課 |
|---|---|
| 住所 | 〒640-8511 和歌山市七番丁23番地 |
| 電話 | 073-435-1352(一般廃棄物に関すること) |
| 受付時間 | 月曜日〜金曜日(祝日除く)午前8時30分〜午後5時15分 |
| 粗大ごみ受付センター | 0570-666-202(月曜日〜金曜日・祝日除く・午前8時30分〜午後4時) |
| 青岸ストックヤード | 073-435-5560(受入は月曜日〜土曜日・祝日含む・午前9時〜午後3時30分) |
| 公式URL | 家庭から排出されるごみについて(和歌山市) |
| 確認日 | 2026年10月8日 |
よくある質問
固まったペンキなら一般ごみに出せますか?
和歌山市の分別検索では、ペンキ・塗料は状態を問わず「不可」で、販売店などに相談する案内です。固まっていれば出せる、という記載は公式にないため、市の制度では処理できないものとして販売店に相談してください。
空の塗料缶が1個だけなのですが、粗大ごみで申し込めますか?
粗大ごみの個別収集は1回につき原則2点〜15点です。1個だけなら、他の粗大ごみと一緒に申し込むか、青岸ストックヤード(月曜日〜土曜日・午前9時〜午後3時30分)へ自己搬入します。どちらも家庭系は無料です。
ペンキのスプレー缶はどう出しますか?
中身を使い切って「かん」の日(月2回)に出します。飲料用かんや金属類とは別の袋に入れてください。中身が残っていて安全に出せない場合は、販売店や廃棄物対策課に相談します。
塗装の仕事で使ったペンキ缶も同じですか?
いいえ。塗料缶の分別検索には「塗装業等、事業活動に伴うものは不可」と明記されています。事業系の廃棄物として、許可業者等に処理を依頼してください。
ハケやローラー、マスキングテープは何ごみですか?
ハケは「一般ごみ」、ローラーは「一般ごみ」で30cmを超えるものは「粗大ごみ」です。マスキングテープなど表に載せていない品目は、市の分別検索(リリクルネット)で品目名を検索して確認してください。
まとめ
残ったペンキは市では処理できず、販売店へ。空の塗料缶は粗大ごみで、収集なら2点以上、1個なら青岸ストックヤードへ。スプレー缶は使い切って「かん」、ハケやキャップは「一般ごみ」。この3つを押さえれば、物置の缶は今週中に片づきます。
この記事は2026年10月8日時点の和歌山市公式サイトの情報に基づいています。制度は変わるため、最新は公式でご確認ください。




コメント