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和歌山の給食名物|鯨の竜田揚げ・梅干し・おかいさん…県民が懐かしむ献立

和歌山の給食名物|鯨の竜田揚げ・梅干し・おかいさん…県民が懐かしむ献立

「給食で鯨が出た」と話すと、県外の友人に驚かれた経験はありませんか。

和歌山で育った人にとっては当たり前だった献立が、実は全国的にはかなり珍しいものだったと気づくのは、たいてい大人になってからです。

和歌山県は平成29年度から、県内すべての小学校・義務教育学校・特別支援学校へ、うめ・もも・かき・みかん・魚・鯨肉・ジビエの7品目を提供しています。給食の「名物」が偶然ではなく、県の政策として意図的に作られているのが和歌山らしいところです。

この記事では、和歌山の給食名物として語られる定番メニュー、県が給食に県産品を入れている仕組み、県外の人が驚く給食あるある、家庭で再現できる郷土料理レシピの探し方までを、公式情報をもとに整理しました。

最後まで読むと、「なぜ和歌山の給食に鯨と梅干しが出るのか」を自分の言葉で説明できるようになります。

地元民のひとこと:和歌山の給食で一番会話が盛り上がるのは、実は鯨より「おかいさん(茶がゆ)」です。家では毎朝食べていたのに、県外に出て初めて「それ、何?」と聞かれて戸惑った人が本当に多いです。
  1. 和歌山の給食名物と言えばこの5品|鯨・梅干し・おかいさん・すろっぽ・みかん
    1. 鯨の竜田揚げ|古式捕鯨発祥の地ならではの給食
    2. 南高梅の梅干し|給食に「梅干し1個」が付く県
    3. おかいさん(茶がゆ)|給食で出る朝ごはんの味
    4. すろっぽ|和歌山市毛見・布引発祥の煮物
    5. みかん・もも・かき|果樹王国の給食デザート
  2. なぜ和歌山の給食に名物が多いのか|県が7品目を全小学校へ提供する仕組み
  3. 和歌山の給食の地産地消率|ピーク34%から横ばいの現実
  4. 県外の人が驚く和歌山の給食あるある5選
    1. あるある1:鯨が「昔の給食」ではなく「今の給食」
    2. あるある2:梅干しが「おかず」として1個付く
    3. あるある3:茶がゆを「おかいさん」と呼ぶ
    4. あるある4:ジビエ(イノシシ・シカ)が給食に出る
    5. あるある5:あじを一匹丸ごと食べる練習をする
  5. 和歌山の給食名物を家庭で再現する|公式レシピの探し方
  6. 和歌山の給食は今どう変わっているか|中学校の全員給食と地産地消の行方
  7. 基本情報|和歌山の給食に関する問い合わせ先
  8. 周辺のおすすめ|給食名物のルーツをたどる
  9. よくある質問
    1. 和歌山の給食で鯨は今も出ますか?
    2. 和歌山の給食名物として一番有名なものは何ですか?
    3. 「おかいさん」とは何ですか?
    4. 和歌山の給食レシピは家庭で作れますか?
    5. 和歌山の給食にジビエが出るのは本当ですか?
  10. まとめ|和歌山の給食名物は「思い出」であり「今の政策」

和歌山の給食名物と言えばこの5品|鯨・梅干し・おかいさん・すろっぽ・みかん

和歌山の給食名物として県民の記憶に残っているのは、鯨の竜田揚げ、南高梅の梅干し、おかいさん(茶がゆ)、すろっぽ、そして県産みかんを使ったデザートの5つです。いずれも公的機関のレシピ集や県の提供事業に登場する、根拠のある「名物」です。

和歌山の給食名物として知られる鯨の竜田揚げ
写真: 663highland / Wikimedia Commons (CC BY 2.5)

鯨の竜田揚げ|古式捕鯨発祥の地ならではの給食

鯨の竜田揚げは、和歌山の給食名物の代名詞です。しょうゆと生姜で下味を付けた鯨肉に片栗粉をまぶして揚げる料理で、全国的には昭和の給食の思い出として語られることが多い一方、和歌山では今も給食に登場します。

背景にあるのは、熊野地方(太地町周辺)が古式捕鯨発祥の地であることです。和歌山県の「県内小中学校等への魚・鯨肉の提供」ページでは、鯨肉を給食で食べることを通して鯨食文化を理解し、ふるさとを大切にする子どもを育てることが目的だと説明されています。

全国学校栄養士協議会の郷土食ページに掲載された和歌山の給食献立例にも、「おかいさん、牛乳、くじらのたつたあげ、豚ばら肉と野菜の煮物、ごまマヨネーズあえ」という組み合わせが紹介されています。おかいさんと鯨の竜田揚げが同じ日に並ぶ献立は、和歌山ならではの光景です。

南高梅の梅干し|給食に「梅干し1個」が付く県

和歌山は梅の収穫量が日本一の県です。和歌山県学校給食会は県産の紀州梅干しを学校給食向けに取り扱っており、県内の小学校では梅干しがそのまま献立に載ることがあります。

和歌山市立西脇小学校の2022年10月の給食紹介では、「ごはん、牛乳、たまごとじうどん、平天と小松菜の炒め物、うめぼし」という献立が公開されています。同校の記事によると、この日の梅干しは南高梅を使い、子どもが食べやすいようにはちみつで味付けされたものでした。「梅干しを初めて食べる子が多かった」という教室の様子も記録されており、梅の産地であっても家庭で食べる機会は減っていることがうかがえます。

和歌山の給食に出る南高梅の梅干し
写真: 663highland / Wikimedia Commons (CC BY 2.5)

おかいさん(茶がゆ)|給食で出る朝ごはんの味

おかいさんは、ほうじ茶で米を炊いた茶がゆのことで、和歌山では親しみを込めてこう呼びます。全国学校栄養士協議会の「おかいさんと梅干し」では、米が貴重だった時代に米を節約するため常食化した経緯と、給食向けの分量(1人分:精白米35g、ほうじ茶1g、水250g、梅干し10g)が公開されています。

作り方は、洗った米を沸騰したほうじ茶に入れて約15分炊き、蒸らした後に別に用意したほうじ茶を加えるだけです。サラッとした口当たりで、酸っぱい梅干しとの相性が抜群です。

すろっぽ|和歌山市毛見・布引発祥の煮物

すろっぽは、大根とにんじんを細く切り、油揚げと一緒に煮た和歌山市毛見・布引地域発祥の郷土料理です。全国学校栄養士協議会の「すろっぽ」によると、千六本(せんろっぽん)に突いた料理なので「せんろっぽん」がなまって「すろっぽ」と呼ばれるようになったとされています。

給食献立例は「さつまいもごはん、牛乳、魚のホイル焼き、すろっぽ、みそ汁」です。名前を知らないまま食べていた県民が多いのも、すろっぽの特徴です。

みかん・もも・かき|果樹王国の給食デザート

県が学校給食向けに提供している7品目のうち、うめ・もも・かき・みかんの4つが果物です。県のアクションプログラムには、学校給食向けの加工品としてカットフルーツ(かき)やゼリー(みかん)のイメージが掲載されており、県産果物を使ったデザートが給食に入る仕組みづくりが進められています。

和歌山の給食デザートに使われる有田みかん
写真: Yaruze / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

なぜ和歌山の給食に名物が多いのか|県が7品目を全小学校へ提供する仕組み

和歌山の給食に名物が多い理由は、県が「学校給食での和歌山産品利用拡大戦略アクションプログラム」という計画を作り、県産品を給食に入れる仕組みを制度として回しているからです。

和歌山県農林水産部・県教育委員会のアクションプログラム(令和4〜8年度・令和6年4月改訂)によると、県は平成29年度から県内すべての小・義務教育学校および特別支援学校へ、うめ・もも・かき・みかん・魚・鯨肉・ジビエの7品目を提供し、対象を中学校にも拡大してきました。

提供品目 給食での位置づけ(県資料より)
うめ 学習用教材として提供
魚(まあじなど) 出前授業実施校を対象に学習用教材・給食用食材として提供
鯨肉 伝統的な捕鯨文化への理解促進のため給食用食材として提供
ジビエ(イノシシ・シカ) 出前授業実施校を対象に学習用教材・給食用食材として提供
もも・かき・みかん 県産果物として提供。加工品(カットフルーツ・ゼリー)開発も推進

同資料の指標では、出前授業を年間延べ47回(うめ7回・魚20回・鯨5回・ジビエ15回)実施する計画が示されています。給食で食べるだけでなく、生産者や県職員が学校に来て食材の背景を教える「出前授業」がセットになっているのが特徴です。

魚の出前授業では、「和歌山の水産業」「生物の骨の進化や構造」に加えて、給食でまあじを丸ごと一匹上手に食べる指導が行われます。県のページによると、魚の提供は平成24年度から、出前授業は平成26年度から始まり、毎年6月頃に教育委員会を通じて県内小学校へ募集案内が出されています。

和歌山の給食の地産地消率|ピーク34%から横ばいの現実

和歌山の給食は名物が多い一方、県産食材の使用割合そのものは全国平均と大きく変わりません。県のアクションプログラムの参考資料には、学校給食での地場産物使用割合(食材数ベース)の推移が掲載されています。

年度 和歌山県 全国
2007年度 34.0% —
2012年度 29.2% 25.1%
2016年度 25.7% 25.8%
2019年度 25.3% 26.0%

資料:学校給食栄養報告(文部科学省、和歌山県教育委員会)をもとに県アクションプログラムが掲載

ピーク時の34%から減少に転じ、近年は横ばいというのが県の認識です。このため県は、直売所や卸売市場を核にした「必ず作ります・売ります・買いますシステム」を令和8年度までに30市町村へ広げ、地産地消メニューを年3メニュー導入する目標を掲げています。給食で県産品の利用割合が向上する市町村を全体の9割以上にすることが、計画全体のゴールです。

学校給食の県産品利用を推進する和歌山県庁
写真: MaedaAkihiko / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

県外の人が驚く和歌山の給食あるある5選

和歌山で育った人が県外で話すと驚かれる給食あるあるを、公的資料で裏付けが取れる範囲でまとめました。

あるある1:鯨が「昔の給食」ではなく「今の給食」

全国では鯨の竜田揚げは昭和の懐かしメニューですが、和歌山県は現在も鯨肉を給食用食材として提供しています。親も子も鯨を給食で食べた世代という家庭が珍しくありません。

あるある2:梅干しが「おかず」として1個付く

県学校給食会が紀州梅干しを取り扱っているため、献立表に「うめぼし」と単独で書かれる日があります。はちみつ入りの食べやすい味付けが選ばれることもあり、県外出身の保護者が献立表を見て驚く定番です。

あるある3:茶がゆを「おかいさん」と呼ぶ

農林水産省の「うちの郷土料理」和歌山県ページでも、茶がゆを親しみを込めて「おかいさん」と呼ぶことが紹介されています。給食にも登場するため、県外で「おかいさん」が通じずに戸惑う人が多いです。

あるある4:ジビエ(イノシシ・シカ)が給食に出る

県は「わかやまジビエ」を給食に導入する戦略を掲げ、児童生徒と保護者が一緒にジビエを食べる「親子給食」を年1回実施する指標を置いています。リーフレットを年間78,000部配布する計画もあり、ジビエスパゲティやボアチャップといったメニューがリーフレットで紹介されています。

あるある5:あじを一匹丸ごと食べる練習をする

県の魚食普及事業では、給食でまあじを丸ごと一匹上手に食べる指導が出前授業として行われます。骨付き魚をきれいに食べられる子が多いのは、和歌山の給食の隠れた成果です。

鯨食文化の発祥地・太地町のくじらの博物館
写真: Suikotei / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

和歌山の給食名物を家庭で再現する|公式レシピの探し方

和歌山の給食名物は、自治体や公的団体が公開しているレシピで家庭でも再現できます。架空のレシピではなく、公式に公開されているものだけを紹介します。

料理名 公開元 ポイント
生姜そぼろご飯 和歌山市 紀の川沿いの砂地で栽培される生姜を活用
魚の梅みそ焼き 和歌山市 県産梅を使った給食レシピ
うすいえんどうのかき揚げ 和歌山市 春の県産うすいえんどうを使用
紀州のがめ煮 和歌山市 和歌山市の給食で出る郷土料理
フライビーンズ 和歌山市 豆を揚げた人気の給食メニュー
おかいさんと梅干し 全国学校栄養士協議会 1人分の分量と手順を公開
すろっぽ 全国学校栄養士協議会 大根80g・にんじん7g・油揚げ3gの分量を公開

和歌山市の「給食料理レシピ」ページでは、上記5品のレシピがPDFで公開されています。子どもが「給食で食べたあれ」と言ったときに、同じ味を家で出せるのは和歌山市ならではです。

また、農林水産省「うちの郷土料理」和歌山県には、おかいさん・めはりずし・金山寺味噌・さんまずし・ごま豆腐・しょうが飯・豆ごはんなど27品の郷土料理が掲載されています。給食に出た料理の由来を調べるときの一次情報として便利です。

給食レシピを公開している和歌山市役所
写真: Tokyo-Good / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

和歌山の給食は今どう変わっているか|中学校の全員給食と地産地消の行方

和歌山の給食は、名物を守りながら提供体制そのものも変わりつつあります。和歌山市では中学校給食の提供方法について市の公式サイトで案内されており、献立や実施状況は和歌山市「学校給食について」で確認できます。最新の実施校や開始時期は公式サイトで最新をご確認ください。

県のアクションプログラムは令和8年度(2026年度)までの計画です。2026年は計画の最終年度にあたり、地産地消メニューの導入状況や次期計画の有無は、県農林水産部・県教育委員会の発表を確認する必要があります。

給食に県産品を入れる取り組みは、子どもの食育だけでなく、県内の農家・漁業者の販路にもつながります。和歌山の給食名物は、県民が「懐かしい」と語る思い出であると同時に、今も動いている地域政策です。

基本情報|和歌山の給食に関する問い合わせ先

項目 内容
県産品提供事業の所管 和歌山県農林水産部・和歌山県教育委員会
魚・鯨肉提供の担当 和歌山県農林水産部 水産局 水産振興課(県公式ページ参照)
給食用の県産梅干し 公益財団法人 和歌山県学校給食会
和歌山市の給食レシピ 和歌山市公式サイト「給食料理レシピ」(PDF5品)
郷土料理の一次情報 農林水産省「うちの郷土料理」和歌山県(27品)
計画期間 アクションプログラム:令和4〜8年度(2022〜2026年度)
最新情報 各公式サイトで最新をご確認ください

周辺のおすすめ|給食名物のルーツをたどる

給食で食べた名物のルーツを実際に訪ねるなら、次の記事が参考になります。

よくある質問

和歌山の給食で鯨は今も出ますか?

はい。和歌山県は鯨肉を学校給食用食材として県内の小学校等へ提供しています。古式捕鯨発祥の地としての食文化を伝える目的で、鯨の竜田揚げなどが献立に登場します。提供頻度は学校や年度によって異なるため、各学校の献立表でご確認ください。

和歌山の給食名物として一番有名なものは何ですか?

鯨の竜田揚げが最も有名です。次いで南高梅の梅干し、おかいさん(茶がゆ)が県民の記憶に残る定番で、全国学校栄養士協議会の郷土食ページにも和歌山の給食献立例として掲載されています。

「おかいさん」とは何ですか?

ほうじ茶で米を炊いた茶がゆのことです。和歌山では親しみを込めて「おかいさん」と呼びます。米が貴重だった時代に米を節約するために常食化した料理で、給食では梅干しと組み合わせて出されます。

和歌山の給食レシピは家庭で作れますか?

作れます。和歌山市が「生姜そぼろご飯」「魚の梅みそ焼き」「紀州のがめ煮」などのレシピをPDFで公開しているほか、全国学校栄養士協議会が「おかいさんと梅干し」「すろっぽ」の1人分の分量を公開しています。

和歌山の給食にジビエが出るのは本当ですか?

本当です。和歌山県はイノシシやシカの「わかやまジビエ」を給食に導入する戦略を掲げており、衛生管理認証を受けた処理施設の肉を使ったメニュー開発や親子給食を実施しています。すべての学校で毎年出るわけではなく、実施校や時期は県教育委員会・各市町村教育委員会の案内をご確認ください。

まとめ|和歌山の給食名物は「思い出」であり「今の政策」

まとめ

  • 和歌山の給食名物は、鯨の竜田揚げ・南高梅の梅干し・おかいさん・すろっぽ・県産果物の5つが定番
  • 県は平成29年度から、うめ・もも・かき・みかん・魚・鯨肉・ジビエの7品目を県内すべての小学校等へ提供している
  • 給食での県産食材の使用割合はピーク時34%から横ばいで、県は令和8年度までの計画で回復を目指している
  • 和歌山市や全国学校栄養士協議会が給食レシピを公開しており、家庭でも再現できる
  • 2026年はアクションプログラムの最終年度。最新の実施状況は公式サイトでご確認ください

次に読むなら、和歌山弁一覧で「おかいさん」以外の和歌山ことばも確かめてみてください。


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この記事の制作
和歌山タイムズ編集部(株式会社Tip)
自治体などの公式情報を確認したうえで、編集部が制作しています。分別方法や収集日などは変更される場合があるため、最新情報は各自治体の公式サイトでご確認ください。運営者情報
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