「友ヶ島に行ってみたいけれど、何時間あれば回れるの?」と予定を立てる段階で止まってしまう人は多いはずです。
無人島なので、島に着いてから「思ったより広い」「帰りの船まで時間が足りない」と気づいても取り返しがつきません。船の便数が限られるため、滞在時間は自分で決めるのではなく「船の時間で決まる」のが友ヶ島の特徴です。
意外に思われるかもしれませんが、友ヶ島汽船が公式に示す散策コースは3本あり、どれも片道90〜120分と案内されています。つまり「ぐるっと一周を軽く」という島ではありません。
この記事では、和歌山市加太の友ヶ島について、目的別の所要時間の目安、公式3コースの中身、船の運航期間と滞在時間の関係、時間を延ばす落とし穴、加太港までのアクセスをまとめました。最後に「何時間コース」を選ぶための早見表も用意しています。

友ヶ島は何時間で回れる?結論は「目的別に約2時間・半日・1日」
結論から言うと、第3砲台跡だけを見るなら島内約2〜3時間、主要な砲台跡と灯台を巡るなら半日、西側一周と虎島まで欲張るなら丸1日が目安です。この時間は、友ヶ島汽船が公式サイトで案内する3コースの「片道所要時間」をもとに、往復分と見学時間を上乗せして組んでいます。
| 目的 | 島内の目安 | 根拠となる公式コース | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 第3砲台跡(ラピュタ風の風景)だけ見たい | 約2〜3時間 | Bコース(片道90分程度)の第3砲台跡まで往復 | 日帰りで午後に別の予定がある人 |
| 第1・第2砲台跡と灯台も見たい | 半日(約4〜5時間) | Aコース(片道90分程度)+Bコースの第3砲台跡 | 初めての友ヶ島で定番を押さえたい人 |
| 西側一周に加えて虎島まで行きたい | 丸1日(最初の便で渡り最終便で戻る) | A・Bコース+Cコース(片道120分程度) | 歩き慣れた人、干潮時刻を調べられる人 |
表の時間はあくまで「島に降りてから船に戻るまで」です。加太港までの移動、乗船整理券の受け取り、船の待ち時間は別にかかります。和歌山市内からの日帰りでも、友ヶ島を半日以上見るつもりなら朝の便を狙うのが安全です。
友ヶ島汽船の公式3コースの所要時間と見どころ
友ヶ島汽船は公式サイトの「おすすめルート」で、A・B・Cの3コースを片道の所要時間つきで案内しています。どのコースも片道で90〜120分程度なので、単純に往復すると3〜4時間になります。
| コース | 経由地(公式の順序) | 公式の所要時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Aコース | 船着場 → 池尻浜 → 第2砲台跡 → 子午線広場(友ヶ島灯台) → 第1砲台跡 → 池尻キャンプ場 | 片道90分程度 | 第1・第2砲台跡と灯台を巡るメインルート。夏季は海水浴も可 |
| Bコース | 船着場 → 第5砲台跡 → 展望台 → 第3砲台跡 → 南垂水キャンプ場 → 展望台(海) | 片道90分程度 | ラピュタのような風景の第3砲台跡を目指すルート。山登りを挟む軽いトレッキング |
| Cコース | 船着場 → 展望台(海) → 第4砲台跡 → 虎島(堡塁跡) | 片道120分程度 | 虎島は砂岩の切り立った地層が見られる。堤防は潮が引いたとき以外に渡るのは危険 |
出典は友ヶ島汽船公式「おすすめルート」です。注意したいのは、Bコースは第3砲台跡が終点ではなく、その先の南垂水キャンプ場と展望台まで含めて90分という点です。第3砲台跡だけで引き返すなら、往復でも3時間はかかりません。
一方でCコースの虎島は、干潮時以外は堤防を渡るのが危険と公式が明記しています。潮位は日によって変わるため、虎島を予定に入れる人は当日の潮見表を確認し、無理なら第4砲台跡で折り返す判断が必要です。

友ヶ島の滞在時間は船の運航期間と便で決まる
友ヶ島へ渡る手段は加太港からの友ヶ島汽船だけで、運航する曜日と期間が季節で変わります。ここを見落とすと「島に行けない日」に出かけてしまいます。
| 期間 | 運航 | 備考 |
|---|---|---|
| 3月1日〜12月28日(通常期) | 水曜日は運休 | 水曜が祝日の場合は運航 |
| ゴールデンウィーク(4月28日〜5月6日)・夏休み(7月20日〜8月31日) | 毎日運航 | 繁忙期は水曜も出航 |
| 1月4日〜2月末日(冬季) | 土・日・祝のみ | 平日は運休 |
| 12月29日〜1月3日 | 運休 | 年末年始 |
運航期間は和歌山市「時刻表及びアクセス」(令和8年7月1日更新)と友ヶ島汽船公式サイトで確認しました。具体的な発着時刻は公式サイトに画像で掲載されており、季節で変わるため本記事には載せていません。出発前日に必ず公式の時刻表を見てください。
滞在時間を考えるうえで押さえたいのは次の3点です。
- 乗船は当日の整理券制で、前日予約はできません。公式サイトに「当日乗船整理券の配布について(前日予約は受け付けておりません)」と明記されています。繁忙期は希望の便に乗れないこともあるため、早めに加太港へ着くのが基本です。
- 公式の運航時刻ページには「午後3時の便はお迎えの方への運航」という注記があります。午後遅い便は島へ渡る目的では使えない前提で、午前〜昼の便で渡る計画にしてください。
- 無人島のため、最終便を逃すと帰る手段がありません。散策コースの片道時間に、砲台跡の見学や撮影の時間を足し、最終便の1本前を目標にすると余裕が持てます。

何時間コースにする?時間帯別の回り方モデル
ここでは公式コースの片道時間を組み合わせて、滞在時間別の回り方を示します。時刻は便によって変わるため、ここでは「渡ってから何時間」で考えます。
約2〜3時間:第3砲台跡だけを目指す
Bコースの前半、船着場から第5砲台跡と展望台を経て第3砲台跡まで進み、同じ道を戻ります。公式ではBコース全体が片道90分程度なので、第3砲台跡で折り返せば往復2時間台に収まる計算です。砲台跡の内部は暗く、足元を確認しながら歩くので、写真を撮る人は30分ほど余裕を足してください。
半日(約4〜5時間):第1・第2・第3砲台跡と灯台
まずAコースで池尻浜から第2砲台跡、子午線広場(友ヶ島灯台)、第1砲台跡を見て船着場側へ戻り、続けてBコースで第3砲台跡へ向かう組み方です。公式の片道時間を単純に足すと3時間ですが、途中の見学と休憩を入れると4〜5時間になります。朝の便で渡り、昼過ぎの便で戻る「初めての友ヶ島」の王道です。
丸1日:A・Bコースに加えて虎島へ
Cコースは片道120分程度と3コースで最長です。虎島へ渡る堤防は干潮時以外は危険なので、まず潮見表で当日の干潮時刻を確認し、その時間に虎島へ着けるよう逆算してA・Bコースを先か後に回します。最初の便で渡り、最終便で帰る前提の1日コースです。初めての人は虎島を次回に回す判断も十分ありです。

友ヶ島の所要時間が延びる原因と持ち物
公式の片道時間より実際の所要が延びるのは、次のような理由です。「歩く時間」ではなく「立ち止まる時間」が読めないのが友ヶ島です。
- 起伏と未舗装路:Bコースは公式でも「山登りを途中に挟む軽いトレッキングルート」とされています。和歌山市も「島内散策は動きやすい服装、靴でお越しください」と案内しています。サンダルや革靴では時間も安全面も不利です。
- 砲台跡の内部:第3砲台跡などの地下施設は暗く、ゆっくり歩くことになります。足元を照らせるライトがあると見学時間を短縮できます。
- 撮影の順番待ち:有名な撮影スポットでは順番待ちが発生します。半日コースなら第3砲台跡を最初に回すと混雑を避けやすくなります。
- 潮待ち:虎島へ行く場合は干潮の時間に合わせる必要があり、待ち時間がそのまま所要時間に乗ります。
食事や飲み物については、島内の売店や飲食の営業状況は季節や日によって変わるため、公式サイトで最新をご確認ください。無人島である以上、飲み物と軽食は加太港側で準備してから渡るのが地元の常識です。ゴミも持ち帰りが前提です。

加太港へのアクセスと駐車場の所要時間
友ヶ島の所要時間を考えるときは、加太港に着くまでの時間も「友ヶ島に使う時間」に含めてください。和歌山市の公式ページによると、南海和歌山市駅から加太線で約25分、加太駅から徒歩約20分で加太港、加太港から友ヶ島汽船で約20分です。電車で行く場合、和歌山市駅から島まで乗り継ぎを含めて1時間以上かかる計算になります。
車の場合、加太港周辺の駐車場は1日700円と和歌山市のページに記載があります(令和8年7月1日更新)。ただし繁忙期は満車や周辺の混雑もあるため、朝の便に乗りたい人は余裕を見て到着してください。駐車場の台数は公式に記載がなく、要確認です。
友ヶ島は和歌山県公式観光サイトによると、紀淡海峡に浮かぶ地ノ島・虎島・神島・沖ノ島の4島の総称で、砲台跡が残り観光客が渡れるのは沖ノ島です。「友ヶ島に行く」とは実質「沖ノ島を歩く」ことで、本記事の所要時間もすべて沖ノ島内の話です。
友ヶ島の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 友ヶ島(沖ノ島・地ノ島・虎島・神島の総称、瀬戸内海国立公園) |
| 所在地 | 和歌山県和歌山市加太 |
| 渡船 | 友ヶ島汽船(加太港〜友ヶ島・約20分) |
| 運賃 | 大人 往復2,800円(片道1,400円)/小人 往復1,250円(片道620円) |
| 運休 | 3〜12月は水曜(祝日・繁忙期は運航)、1〜2月は土日祝のみ運航、12月29日〜1月3日は運休 |
| 乗船 | 当日乗船整理券制・前日予約不可 |
| 公式散策コース | Aコース 片道90分程度/Bコース 片道90分程度/Cコース 片道120分程度 |
| アクセス | 南海和歌山市駅から加太線約25分、加太駅から徒歩約20分で加太港 |
| 駐車場 | 加太港周辺 1日700円(台数は要確認) |
| 問い合わせ | 友ヶ島汽船 073-459-1333/友ヶ島案内センター 073-459-0314 |
| 公式サイト | 友ヶ島汽船/和歌山市 友ヶ島 |
友ヶ島の周辺のおすすめ
半日コースで島を回った後、加太周辺に時間を残しておくと1日の満足度が上がります。
- 淡嶋神社(加太):加太港から近い、人形供養で知られる神社です。船の待ち時間にも立ち寄れます。
- 加太の海岸・夕景:帰りの便で加太に戻ったあと、紀淡海峡に沈む夕日を見られる時期があります。詳しくは和歌山の穴場スポットでも紹介しています。
- 和歌山市内の観光:友ヶ島を午前に済ませる場合、午後は和歌山城方面へ移動できます。組み方は和歌山観光モデルコースを参考にしてください。
友ヶ島の行き方や船の基本は友ヶ島の行き方にまとめています。デートで計画するなら和歌山のデートスポット、キャンプ場として使うなら和歌山のキャンプ場もあわせてご覧ください。

よくある質問
友ヶ島は最短だと何時間で回れますか?
第3砲台跡だけを目的にするなら、島内の滞在は約2〜3時間が目安です。友ヶ島汽船公式のBコース(片道90分程度)の途中にある第3砲台跡で折り返す計算で、見学や撮影の時間を含めてもこの範囲に収まります。これに加太港までの移動と船の待ち時間が別にかかります。
友ヶ島を全部回るには何時間かかりますか?
公式3コースの片道時間はA・Bが90分程度、Cが120分程度です。すべてを往復すると歩行だけで5時間以上になるため、全部回るなら最初の便で渡り最終便で戻る「丸1日」の計画が必要です。虎島は干潮時以外は堤防を渡るのが危険とされているため、潮位の確認が前提になります。
友ヶ島の船は予約できますか?
できません。友ヶ島汽船公式サイトに「当日乗船整理券の配布について(前日予約は受け付けておりません)」と明記されています。繁忙期は希望の便に乗れない可能性があるため、早めに加太港に着いて整理券を受け取ってください。
友ヶ島の運賃はいくらですか?サイトによって金額が違います
友ヶ島汽船公式サイトと和歌山市のページでは、大人往復2,800円(片道1,400円)、小人往復1,250円(片道620円)です。一部の観光サイトには異なる金額が残っていますが、料金は船会社の公式サイトを基準にしてください。
友ヶ島は冬でも行けますか?
行けますが、1月4日〜2月末日は土・日・祝のみの運航で、12月29日〜1月3日は運休です。3〜12月は水曜運休(祝日と繁忙期は運航)です。冬は日没が早いため、所要時間は夏より短めに見積もってください。
まとめ|友ヶ島は「何時間で回るか」より「何時の船で帰るか」
- 第3砲台跡だけなら島内約2〜3時間、主要砲台と灯台なら半日、虎島まで含めるなら丸1日が目安です。
- 友ヶ島汽船公式のA・Bコースは片道90分程度、Cコースは片道120分程度で、往復すると倍かかります。
- 3〜12月は水曜運休、1〜2月は土日祝のみ、12月29日〜1月3日は運休です。時刻は季節で変わるため公式の時刻表を前日に確認してください。
- 乗船は当日の整理券制で予約不可、運賃は大人往復2,800円です。
- 加太港は和歌山市駅から電車約25分+徒歩約20分、駐車場は1日700円です。
船の時間と島の起伏を知っていれば、友ヶ島は和歌山市から日帰りで満足できる島です。行き方の基本は友ヶ島の行き方、和歌山の他の非日常スポットは和歌山の穴場スポットで続けてご覧ください。




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