揚げ物のあとに鍋に残った油、どうしていますか。和歌山県田辺市に越してきて最初の週、油の処理で手が止まった人は少なくないはずです。市の分別一覧を引くと答えは一つで、紙や布にしみ込ませるか固めて「燃えるごみ」。容器は缶・びんなら資源ごみ、プラスチック製ならプラスチックごみに分かれます。粗大ごみや持ち込みの出番はありません。この記事では、田辺市で食用油を捨てるときの区分・袋・容器の扱い・やりがちなNG・よくある質問を、市公式ページと分別一覧の原文どおりにまとめます。
この記事は2026年10月28日時点の田辺市公式サイトの情報に基づいています。制度は変わるため、最新は公式でご確認ください。

結論:田辺市の食用油は「紙や布にしみ込ませるか固めて」燃えるごみ
田辺市の「ごみ分別一覧(五十音順)」には、食用油そのものの行が4つの形で載っています。品目名は「油(食用油)」「食用油」「廃油(食用)」「サラダ油」で、どれも種別は可燃(燃えるごみ)、出し方のアドバイスは同じ趣旨の文です。容器は材質で分かれます。
| 品目(原文) | 材質等 | 種別 | 出し方のアドバイス(原文) |
|---|---|---|---|
| 油(食用油) | 中身 | 可燃(燃えるごみ) | 紙や布にしみ込ませるか固めて出してください。 |
| 油(食用油) | 容器 缶、びん類 | 資源(資源ごみ) | きれいにして出してください。 |
| 油(食用油) | 容器 プラスチック製 | プラ(プラスチックごみ) | きれいにして出してください。 |
| 食用油 | 油 | 可燃(燃えるごみ) | 紙や布にしみ込ませるか、固めて出してください。 |
| 食用油 | 容器 金属製 | 資源(資源ごみ) | きれいにして出してください。 |
| 食用油 | 容器 プラスチック製 | プラ(プラスチックごみ) | きれいにして出してください。 |
| 廃油(食用) | 記載なし | 可燃(燃えるごみ) | 紙や布にしみ込ませるか固めて出してください。 |
| サラダ油 | 記載なし | 可燃(燃えるごみ) | 紙や布にしみ込ませるか、固めて出してください。 |
| サラダ油の容器 | 金属製 | 資源(資源ごみ) | きれいにして出してください。 |
| サラダ油の容器 | プラスチック製 | プラ(プラスチックごみ) | きれいにして出してください。 |
| サラダ油の容器 | 陶器、ガラス製 | 埋立(埋立てごみ) | 記載なし |
| 廃油(自動車、バイク用等) | 記載なし | ※ | 販売店・ガソリンスタンド等にご相談ください。 |
最後の行は食用油ではなく自動車やバイクのオイルの行です。種別が「※」で、市の袋では出せず販売店やガソリンスタンドに相談する品目になります。食用油と一緒に固めて出さないよう、ここだけ区別しておきます。なお「天ぷら油」「揚げ油」「ラード」「バター」「マーガリン」「ドレッシング」という品目名の行は一覧にありません。天ぷら油は市の燃えるごみページの注意書きに別途出てきます(次の章)。
出し方の手順:赤い燃えるごみ袋に入れて収集日の朝8時30分まで
市の「燃えるごみ(赤色の指定ごみ袋)」ページの注意書きには、分別一覧より少し具体的な一文があります。原文は「天ぷら油は、新聞紙などにしみこませるか固形状にしてから出してください。」です。分別一覧の「紙や布にしみ込ませるか固めて」と合わせると、やることは次の3つです。
- 紙や布にしみ込ませるか、固める。 新聞紙などに吸わせるか、固形状にします。市のページに固める方法の指定(市販の凝固剤など)はありません。熱いまま扱わないよう、冷めてから作業するのが無難です(温度についての記載は市ページにありません)。
- 赤色の「燃えるごみ専用袋」に入れて口を結ぶ。 市の指定袋ページに「袋の口は、きちんと結んで出してください。」とあります。燃えるごみ袋は【大】50リットル・【小】30リットル・【特小】15リットルの3サイズです。
- 収集日の当日、朝8時30分までに所定の場所へ出す。 原文は「ごみは収集日の当日に出してください。当日は朝8時30分までに、所定の場所へ出しましょう。」です。
| 指定袋(燃えるごみ・赤色) | 容量 | 寸法 | 価格 |
|---|---|---|---|
| 【大】 | 50リットル | 縦900ミリメートル×横650ミリメートル | 10枚入り440円 |
| 【小】 | 30リットル | 縦750ミリメートル×横500ミリメートル | 10枚入り220円 |
| 【特小】 | 15リットル | 縦550ミリメートル×横450ミリメートル | 10枚入り110円 |
【特小】があるのは燃えるごみと埋立てごみだけです。袋は「『田辺市ごみ分別指定袋取扱店』シールの表示がある市内のスーパー等」で買えます。燃えるごみの収集曜日は地区ごとに違い、市のページには週何回という記載がありません。お住まいの地区の曜日は市の「令和8年度 ごみカレンダー」で確認してください。

容器の出し方:缶・びんは青の資源ごみ、プラボトルは緑のプラスチックごみ
中身を処理したあとの容器は、材質で袋が変わります。分別一覧の「油(食用油)」の容器行と、各区分ページの注意書きをまとめると次のとおりです。
| 容器の材質 | 区分・袋の色 | 出し方(原文) |
|---|---|---|
| 缶、びん類 | 資源ごみ(青色) | 分別一覧「きれいにして出してください。」/資源ごみページ「容器は中を洗って出してください」。一覧の「空きびん」「空き缶(アルミ・スチール製)」の行には「資源類拠点回収場所へも可(12ページ参照)」とあります。 |
| プラスチック製(ボトルなど) | プラスチックごみ(緑色) | 分別一覧「きれいにして出してください。」/プラスチックごみページ「容器は、食品など中身を取り除き、汚れを拭き取るなどきれいにして出してください。」「ボトル類につきましては、中身のない状態でキャップやふたをはずし、ボトル類キャップ類ともプラスチックごみ専用袋に入れてください。」 |
| マヨネーズ(容器)プラスチック製 | プラスチックごみ(緑色) | 分別一覧「きれいにして出してください。」 |
| 陶器、ガラス製(「サラダ油の容器」の行) | 埋立てごみ(紫色) | 分別一覧の「サラダ油の容器」の行では「陶器、ガラス製」が埋立です。一方「油(食用油)」の容器「缶、びん類」と「空きびん」の行は資源なので、びんは青、びん以外の陶器・ガラスの容器は紫と読むのが一覧に沿います。迷う場合は廃棄物処理課に確認してください。 |
プラスチックごみページの品目例示には「サラダ油容器」がそのまま載っています。汚れたままだと「悪臭が出たり、処理工場の機械の故障原因となります」と書かれているので、拭き取りは省けません。もう一つ、同じページに「プラスチックごみ専用袋に入れる場合、レジ袋などに小分けしてごみを入れずに直接、プラスチックごみ専用袋に入れてください。」とあります。油のボトルをレジ袋に包んで緑の袋に入れるのはこれに反します。
ペットボトル型の油容器について。市の拠点回収の対象品目は「ペットボトル」「アルミ缶・スチール缶・無色びん・茶色びん・その他びん」「新聞(広告)・雑誌・段ボール」の3グループで、プラスチックごみページのペットボトルの文は「ペットボトル(飲料用・酒類用・しょうゆ用)についてはリサイクルにご協力ください。」となっています。油のボトルが拠点回収のペットボトルに含まれるかは市のページに明記がありません。公式に根拠があるのは分別一覧の「油(食用油)容器 プラスチック製=プラ」の行なので、迷ったら緑の袋です。
粗大ごみ・持ち込み・処理困難物は関係ある?拠点回収は?
食用油は指定袋で出せる品目なので、粗大ごみ扱いにはなりません。分別一覧で「指定袋に入らない場合は、有料で田辺市ごみ処理場・各行政局へ自己搬入されるか『特別収集』を利用できます。」と案内する「※注1」は、油の行には付いていません。自己搬入と特別収集はあくまで袋に入らないごみ向けの制度で、油のためにごみ処理場へ運ぶ必要はありません。料金や受付は田辺市のゴミ処理場に持ち込みする記事と粗大ごみの出し方の記事にまとめています。
| 制度 | 食用油との関係 |
|---|---|
| 定期収集(赤い燃えるごみ袋) | これが正解。固めるか吸わせて袋へ。 |
| 自己搬入(田辺市ごみ処理場・各行政局) | 指定袋に入らないごみ向け。油は対象にする必要なし。 |
| 特別収集(予約制・有料) | 自己搬入できない方向け。油は対象にする必要なし。 |
| 処理困難物(品目別手数料) | 料金表の品目はタイヤ・消火器・バッテリー・スプリングマットレス・椅子型マッサージ機・エレクトーン・オルガン・ピアノで、油はなし。 |
| 資源類拠点回収 | 対象はペットボトル・缶・びん・古紙の3グループ。油の回収は品目にない。 |
「使った油を回収してくれる拠点はないのか」と探す人もいると思います。2026年10月28日時点で、市の「拠点回収について」ページに油・廃食油・天ぷら油の語はありません。ただし動きはあります。市は令和7年2月27日にENEOS株式会社及びサントリーホールディングス株式会社と「サーキュラーエコノミーの実現に関する包括連携協定」を結び、連携事項に「一般家庭にて調理に使用され、また賞味期限切れなどで使用されずに廃棄される食用油からの持続可能な航空燃料(SAF)の製造及び製造時の副産物であるバイオナフサを利用した製品製造」が入っています。このページには家庭からの回収場所や回収方法、開始時期の記載がないので、現時点の出し方は燃えるごみのままです。回収が始まれば市のページに案内が出るはずなので、たまに見ておく価値があります。
やりがちなNG例
- 液体のまま袋に入れる。 分別一覧の指示は「紙や布にしみ込ませるか固めて」の2択です。袋の中で漏れると集積所も収集車も汚れます。
- 容器を汚れたまま出す。 缶・びん・プラ容器いずれも「きれいにして出してください。」が付いています。プラ容器は汚れが「処理工場の機械の故障原因」になると明記されています。
- 油の缶やびんを燃えるごみに入れる。 容器の缶、びん類は資源ごみ(青)です。中身だけが可燃です。
- 自動車やバイクのオイルを食用油と一緒に固める。 「廃油(自動車、バイク用等)」「オイル(自動車・バイク用等)」は種別「※」で、販売店やガソリンスタンドに相談する品目です。
- 油を資源類拠点回収場所に持ち込む。 拠点回収の品目にありません。
- 油のボトルをレジ袋に包んで緑の袋へ。 「レジ袋などに小分けしてごみを入れずに直接」が公式の指示です。

| 担当課 | 田辺市 廃棄物処理課 |
|---|---|
| 住所 | 〒646-0053 和歌山県田辺市元町2291番地の6 市ごみ処理場内 |
| 電話 | 0739-24-6218(FAX 0739-24-4068) |
| 開庁時間 | 午前8時30分から午後5時15分 |
| 公式URL | 燃えるごみ(赤色の指定ごみ袋)/プラスチックごみ(緑色の指定ごみ袋)/資源ごみ(青色の指定ごみ袋)/ごみ分別一覧(PDF)/家庭用分別指定袋/拠点回収について/サーキュラーエコノミーの実現に関する包括連携協定/令和8年度 ごみカレンダー |
| 確認日 | 2026年10月28日 |
田辺市のごみ全体のルールは田辺市のゴミ分別・出し方の記事に、油と同じ台所まわりで迷いやすいスプレー缶はスプレー缶の捨て方の記事にまとめています。
よくある質問
固める剤が手元にありません。どうすれば?
分別一覧の指示は「紙や布にしみ込ませるか固めて」なので、固めなくても新聞紙や布に吸わせれば燃えるごみで出せます。燃えるごみページの原文も「新聞紙などにしみこませるか固形状にしてから」で、どちらか一方で足ります。
賞味期限切れの未開封の油はどう捨てる?
分別一覧の「油(食用油)中身」の行は使用済みか未使用かを分けていないので、出し方は同じく紙や布にしみ込ませるか固めて燃えるごみです。市の協定ページにも「賞味期限切れなどで使用されずに廃棄される食用油」という言い方があり、家庭から出ることは想定されています。量が多い場合は廃棄物処理課に相談するのが確実です。
油のペットボトルは拠点回収に持っていけますか?
市のページに明記がありません。拠点回収の品目は「ペットボトル」とだけ書かれ、プラスチックごみページでは「ペットボトル(飲料用・酒類用・しょうゆ用)」とされています。公式に根拠があるのは分別一覧の「油(食用油)容器 プラスチック製=プラ」の行なので、きれいにして緑のプラスチックごみ袋で出すのが確実です。
ラードやバター、ドレッシングの残りは?
分別一覧に「ラード」「バター」「マーガリン」「ドレッシング」の行はありません。固形の油脂は食品として生ごみの扱いになりそうですが、市の明文はないので、気になる場合は廃棄物処理課(0739-24-6218)に確認してください。
田辺市に使用済み食用油の回収拠点はありますか?
2026年10月28日時点で、市の「拠点回収について」ページの品目に油はありません。市はENEOS・サントリーとの協定で家庭の廃食用油からSAFを作る連携を掲げていますが、回収方法の案内はまだページにありません。現状は燃えるごみで出します。
まとめ
田辺市の食用油は、紙や布にしみ込ませるか固めて、赤い燃えるごみ袋で収集日の朝8時30分までに出します。容器は缶・びんが青の資源ごみ、プラスチック製が緑のプラスチックごみで、どちらも「きれいにして」が条件です。拠点回収の品目に油はなく、粗大ごみや持ち込みの出番もありません。
この記事は2026年10月28日時点の田辺市公式サイトの情報に基づいています。制度は変わるため、最新は公式でご確認ください。




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